島田拓身さんという方が作られた、iphone上でフジミの1/3000艦船シリーズを航行しているように見せる映像が「ねとらぼ」で記事になって話題になっています。

ねとらぼ」メーカーもびっくりの発想力! 「軍艦プラモを画面に置くと海戦が再現できる映像」がアプリ化検討中 

島田拓身さんtwitter

最終的には航跡シーンをアプリ化されるということで非常に楽しみです。

すでに島田さんが先行公開しているyoutube動画を使って撮影をされている方もおられ、
もし参考になればと私がタブレット展示法で撮影していた際に気づいた注意点を上げます。

(1)液晶画面に背景物が映りこまないように後ろに無地の背景紙などを置く。
模型をタブレットやスマホの液晶画面上に置いて撮影すると、本来見せたい海面の映像以外に後方に置いてあるものが液晶画面に反射してぼんやり見えてしまいます。 
それを防ぐ方法として、液晶画面に映りこむ背景部分に黒などの無地の画用紙を置くことで、液晶に形あるものが映りこむのを防ぐことができます。
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(2)近づきすぎると一部にしかピントが合わないので、少しでも離れて”デジタル的”に拡大する
 艦船を側面から撮影するときはそれほど気にならないのですが、前方や後方から艦船を撮影すると艦首あたりはピントがあっているが艦尾はピントが合わない場合があります。
これはカメラ用語で「被写界深度」というピントが合う範囲が狭いためにおこる事象です。数センチレベルの模型を撮影しようと近づいたり”光学ズーム”で拡大すると急激にこの「被写界深度」が狭くなってしまうのです。

対策としては以下のようなことでできるだけ「被写界深度」を深くすることができます。
(a)同じサイズを撮影するならスマホやコンデジのようなセンサーサイズが小さいカメラの方が「被写界深度」が深く撮影できる(フルサイズ、APS-Cなど高価な一眼カメラほど被写界深度は浅い(ボケる))
(b)少しでも模型から離れて撮影。ただしそれだと模型が小さく映ってしまうので”デジタル的に拡大”する。
写真であれば”切り取り(トリミング)”、動画であれば「スマホならデジタルズーム」「一眼カメラならメーカーによって言い方異なるがデジタルテレコン機能で撮影」
あと少しでも離れて撮影することで液晶画面に映り込む背景の範囲が狭くなり(1)の背景紙を置く範囲が狭くて済みます。

(3)模型と航跡の大きさを合わせるために、画面の拡大縮小機能で調整する
Youtubeを使って海面の航跡映像を流した際に、上に置く艦船模型と航跡のサイズが合わないと本物ぽく見えません。そこでOSやブラウザの拡大縮小機能を使ってできるだけ大きさが合うように調整します。やり方はOS等で異なるので以下参考にしてください。

・iPad:iOSの設定-一般-アクセシビリティ-ズーム機能 をオンにして3本指ダブルタップで拡大
・widows8:モダンUI(タイル状の方)のIEでyoutubeを表示し拡大
・Android:ブラウザのメニューでPC表示してからyoutubeを表示し拡大

iPadやWinタブ、Andoroidなど異なるマシンで航跡映像を映す際にサイズ調整する様子も映ってます。

(4)使用するタブレット、スマホ、液晶ディスプレイは、「液晶部分と周りの縁(ふち)がガラスで一体化(段差が無い)」「縁が狭い」「縁が黒い」ほうが撮影時の見栄えがよい。
(最初は今所有しているタブレットやディスプレイを使うと思うので、将来タブレット等を買う際の選考基準の一つにいれておくぐらいのアドバイスです)
これは偶然自分が持っていた14インチノートパソコンの液晶ディスプレイがこれに該当したのですが、大和の航行シーンを映したときに本物らしく見せたかったのでできるだけディスプレイの縁や机が映らないように(テレビ業界でいう「見切れ」にならないように)注意しました。
視点を低めにするとどうしてもディスプレイの縁などがみえてきてしまうのですがガラスが一体化・縁が黒いと見切れてもあまり目立たないです。
縁